異例のスピードで開発されたワクチンは安全か?

◯ワクチン開発期間一年足らずは異例中の異例❗

 一般的に、日本では新薬の開発から承認まで、平均して10年かかると言われている。それに対して、アメリカやEU諸国では3年と大幅に短く、新薬の審査が日本ほど厳しくないそうである。

 これだけ聞くと、日本は慎重に慎重を期し、安全が担保されてから認可してるんだなということになるが、今回のコロナワクチンに関しては、欧米基準で考えても、一年足らずでワクチン接種が始まるという超異例のスピード開発、スピード実施である。

 

○接種しながら治験⁉️

 いわゆる接種後の「副反応」については、第一陣の医療関係者が実験台として、「副反応」のデータを収集していることからも分かるように、まさに走りながら考えるという状況である。もちろん、体に強制的に異物を注入するわけだから「副反応」が100%ないワクチンは存在しないし、許容しなければならない側面があるのも分かってる。しかし、今回のように、「努力義務」の名の下、「同調圧力」により接種しないと、ワクチン警察が現れ、「非国民」扱いされるようなことがあるとしたら、とても「任意接種」とは言えないのではないだろうか?

 すでに、身近な医療機関でも接種が始まっており、正直自分が当事者になるのも時間の問題である。

 どことは言えないが、ある医療機関では、対象となる職員の接種率は7割程度だったそうである。つまり、医療機関で「努力義務」を課しても、3割はワクチン接種を拒否したということである。それだけ、コロナ不安があっても、それ以上の不安があり、とてもワクチン接種に対する信頼性が担保されてるとは言い難いのが実情のように思う。

 

○「副反応」に対する欧米との違いは?

 ひとくちに「副反応」といっても、軽微な症状からアナフィラキシーショックまで様々である。時には重篤な後遺症や死亡に至るケースもあるので、任意接種である以上、決して安易に接種せず、自己責任で判断することが重要である。

 ちなみに、冒頭で、日本は新薬開発に平均して10年かけるから、開発期間の短い欧米諸国に比べて、安全性が担保されているのがメリットのように書いたが、当然デメリットもあるわけで。

 どういうことかというと、欧米諸国は、新薬に何らかの問題が確認された場合の対処も、ある意味開発期間以上に、短期に迅速なのである。

 例えば、1950年代に発生したペニシリン注射によるアナフィラキシーショックでは、アメリカで1951年に副作用が報告されてから、半年以内に使用を停止し、死者を出さなかったのに対し、日本国内では124人が死亡している。問題なのは、販売停止に至るまで9年間の時間を要したことが被害を拡大した原因とされたことである。

 ペニシリンの例に限らず、時間をかけてようやく認可までこぎつけた新薬開発には、巨額な費用がかかってるためか、厚生労働省は、一度認可すると、仮に重篤な「副反応」が生じても、その使用停止には非常に腰が重いのが特徴である。

 例えば、インフルエンザ治療薬「タミフル」服用後の異常行動(特に10代の若者に顕著)の報告は、2004年頃から報告されているが、厚生労働省は、タミフルと副作用の関係はいまだに認めていないのも、そうした体質の表れかも知れない。

 

 最後に一冊の本を紹介